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受精卵・胚の凍結

最近、冷蔵庫も進化しましたね。真空で保存して鮮度を保ったり、匂いを抑えたり、省電力になったり、冷蔵庫と言えど侮れません。とにかく省エネで保存状態が格段に良くなっているのです。

実はこの冷蔵保存技術が進化しているのと同時に、体外受精の世界においても、受精卵・胚の凍結保存技術も格段に進化したのです。冷蔵保存の原理とは全く別の話ではありますが・・・

この胚凍結、という技術、今では特殊な治療ではなく一般的な技術として使用されています。

採卵で卵子を回収し、例えば10個採れたとしましょう。(受精率は約70-80%なので)そのうち8個が受精して、(胚盤胞への発生率は約50%なので)4個が胚盤胞という状態で、胚移植の対象となったとします。現在の日本では胚移植は1個が原則ですので、1個移植したとして、3個の胚が残りますね。これを2人目のお子さんために、あるいは妊娠しなかった次回のために保存しておく技術、これが胚凍結です。

あるいは、卵巣の状態を見て、移植すると妊娠した後の卵巣の腫れがより一層増す可能性がある場合は移植をせずに全て凍結します。

最近では採卵をした周期では移植をせずに、全て凍結を行い、2ヶ月後以降に移植する治療を基本としている施設もあります。

そのような選択肢が可能になったのも、ひとえにこの凍結融解技術の進歩に他なりません。今では、融解(胚をとかすこと)後の生存率は極めて100%に近くなっています。ただ、まれにダメージを受けてしまうこともあります。これは胚の状態にもよりますし、技術の問題によることもあるでしょう。

現在はガラス化法という方法が主流で、まずは胚を凍結用の液に浸けて準備を始めます。その後、幅1mm程のストローの様なものに胚を載せ、蓋をして、-196℃の液体窒素の中に浸けます。2人のエンブリオロジストで確認をしながら、凍結保存タンクの中に収納します。

胚凍結

この技術だと半永久的に保存することが可能だと言われています。

そして患者さんのホルモンの状態が整った時に、タイミングを合わせ、胚を融解します。これは凍結と逆の操作で、液体窒素から37℃の液に一気に移し、培養する液に徐々に慣らしていきます。この約3時間後に胚移植を行います。

このガラス化凍結技術は日本で誕生し、今では、採卵した後そのまま移植する新鮮胚移植より、凍結融解胚移植(frozen embryo transfer: FET)が主流となり、妊娠率も高いという報告が多いです。

次回は胚移植の後のながれについてお話しします。

Thanks,
ZuuMii
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theme : 不妊治療
genre : 結婚・家庭生活

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