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参加レポート 〜レーザーリプロダクション学会〜

本当にキレイな桜が満開の神戸から、今日は学会に参加してきましたので、簡単にレポートします

レーザーリプロダクション学会に参加してきました。

場所は新神戸、生田川沿いにある新神戸駅の側にあるANAクラウンホテルで行われました。

桜生田川
こちらが今日の生田川の桜、雨ですが見事に満開

レーザーリプロ
こちらが会場の様子

今日の学会もまだ全国的に有名で大きな学会とは言えませんが、非常に参加者も多く集っており、注目の高さが伺えました。

この学会の目玉は2つ、1つ目はLLLTと言われる、低出力レーザーを直接患者さんに照射して、卵の質を上げたり着床率を上げようという試み。もう1つは胚の殻(透明帯)にレーザーを当てて、孵化を助ける補助孵化療法(AH)と言われる技術について。

LLLTに関しては妊娠率の向上に寄与する結果が出始めているとのこと。しかし、まだまだエビデンスには乏しいのも事実であり、これからさらなる検討が必要なのではないかと思いました。

AHに関しては、もはや日本のARTにおいてなくてはならない技術ですが、実は本当に妊娠率向上に寄与しているのか、どのくらいレーザーを照射すれば一番良い結果が得られるのか、施設によってデータはまちまちであり、結論は出ていません。理論的には、限られた症例で妊娠の助けになるであろうことは見解が一致していることですが、なかなかその症例の見極めが難しく、ほぼ全ての患者さんにお勧めするしかない状況が今の日本にはあります。これは長い間議論されている問題です。

どちらのレーザーも、施設によって方法も異なるため、この方法を標準化する必要があり、そのためには多くの正確なデータが必要です。そのような研究も日々、我々の世界では行われています、治療はまさに日進月歩です。

今日はさらに講演で、元阪神タイガースの木戸克彦さんが来られており、当時熱狂的な阪神ファンだったZuuMiiには感動でした。初めてPL学園を甲子園で優勝に導いたキャプテンであり、阪神では主力として抜擢された年に日本一になった原動力となる活躍を見せるも、以降はタイガースの暗黒期を背負うことになりました。その頃の勝てないタイガースは今より愛らしいと思うのは私だけではないはずです。

そんなこんなで今日も色々な収穫を得ることができた学会参加レポートでした。

では最後に私の地元の桜を昨日見に行きましたので

桜のトンネル
通称「桜のトンネル」です
有名になり過ぎて、車の往来が多いですが、急な上り坂の両側にある桜は見る価値ありです。

Thanks,
ZuuMii
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受精卵 = 胚 の発生・発育について

今日は雨は降りましたが、暖かくて午後は気持ちのいい日になりました。明日から一気に桜が花開いていくでしょうか、楽しみです

先日までに体外受精の流れの中の、受精までお話ししました。
今日はそこからの卵と精子が受精したところからの様子をお話しします。

まず、受精しているかどうかは翌日、IVFとICSIの後、およそ18時間後に確認されます。ここで、精子由来の(前)核と卵子由来の(前)核がそれぞれ見え、合計2つの前核が確認でき、さらに卵と殻の間に極体という小さな細胞のかけらの様なものが2つ確認できたら、正常に受精していると判断します。

ここで、核の数が2つでなかった場合(0個、1個、3個以上)は、正常な受精が起こっていないので、培養を中止するか、個別に培養し、様子を観察します。

そしてさらに次の日、受精行程から2日目(Day2と呼ばれる)にはおよそ4細胞(フォーセル)に分割し、Day3にはおよそ8細胞になります。この頃の受精卵は分割期胚(クリーベージ)と呼ばれます。

発生のスピードやグレードには個人差(患者さんごとの差)と個体差(受精卵ごとの差)があります。このことについてはまたお話しします。

そしてDay4には桑実期胚(モルーラ)Day5には胚盤胞(ブラスト)と呼ばれる状態に発生します。この頃には100-200細胞まで分割しています。

そして最終的には自分の力で殻(透明帯)を破り、孵化(ふか=ハッチング)します。これはDay6-7のことです。

ただ通常の治療では、分割期胚か胚盤胞で、移植か凍結を行うので、孵化はあまり見ることができないでしょう。

胚の発生

ちなみに、受精卵と胚の違いですが、受精卵は受精した後、分割が起こるまでの間、胚はそれ以降着床するまでを言いますが、業界ではどちらも同じ様な意味合いで使われています。たまご、と言う場合もありますね。あくまでも口頭では、ですが

Thanks,
ZuuMii

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顕微授精 = ICSI

スポーツの話を冒頭に書くことが多いですが、どうしてもどこかでマイナスの話をせざるを得ません。当たり前ですがスポーツでは、優勝しない限りどこかで敗れ、悲しむものです。それは、大会では残念ながらほとんどの場合、悲しみを伴うということを意味しています。それだけに勝利の喜びは格別のものがあります。ヨルダン戦は残念でしたが、次はホームで勝利してくれることでしょう

残念ながら、不妊治療でも必ずお子さんを授けられる訳ではありません。その確率を1%でも上げることが我々胚培養士の仕事です。

今日のお話は、その胚培養士の技術の影響を最も受ける、顕微授精(ICSI)のお話です。

ART(生殖補助技術)には2通りの受精の方法があり、前回はそのうちのIVFについてお話をしました。今回お話しするICSIは、まさにこれぞ体外受精、と思われる方法かもしれません。体外受精の紹介を本やテレビで見ると、だいたいこの画像や映像を目にすることでしょう。

ICSI

この3枚の写真の様に、1個の卵子に1個の精子を細い針を使って人為的に注入します。細胞に針を刺すこの方法は、ご想像の通り、通常の受精とは異なる方法であり、経験がなければ受精率は下がりますし、卵子が変性(死んでしまう)する確率は上がります。

右上の写真にある顕微鏡とマニュピレーターという機械を使って、約1/10mmの卵子に1/150mmの針を刺す、という非常に細かい技術が必要です。

胚培養士としては、この技術を行うことができるか、それが一つのスキルの基準となります。見習いの培養士のゴールであり、胚培養士のスタートでもあります。

これがゴールの様に錯覚する人もいますが、これ以上に難しい技術もありますし、日進月歩の世界ですので、ここからが勝負です。例えば精液中に精子がいない人は、精巣中に精子がいないかを探しにいく手術(TESE)があります。この精巣精子を使用したTESE-ICSIはさらに経験を要します。TESEについてはまたお話しします。

ではこの方法、どのような場合に使用されるのでしょうか?
1. 精子が極端に少なく(乏精子症)、IVFは難しい
2. IVFを行ったが受精率が低かった(受精障害)
3. ART初回で、IVFで受精するか分からない場合

1と2の場合は選択肢がICSIしかないので、ICSIを選択せざるを得ません。3の場合は主治医の方針によって意見は様々です。

IVFとICSIの受精率はほとんど変わりません。精子の状態が良ければICSIの方が若干高いでしょう。ですが、実は最終的な受精卵のグレードはIVFの方が良い、という見解が一般的です。つまり、出来る限りICSIは避けた方が良いと考えられることが多いです。ですので3の場合、本当はIVFを全てにしたいけれども、もし受精障害だった場合を考えて、半々でIVFとICSIを行うことがあるのです。

3のケースでは、ICSIの方が良い成績が出るのでICSIを必ず行う、という施設もありますし、受精障害は稀なので、なるべくICSIを行わずIVFのみ行う施設もあります。どちらが正解という答えは今のところありません。

これらの方法を使って受精が起こると、そこから受精卵の培養が始まります。

Thanks,
ZuuMii

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