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体外受精で生まれた児について 最新2014年版

みなさま、お久し振りです、ZuuMiiです。

どの程度ご無沙汰かと申しますと、なんと、ちょうど2年ぶりとなります。

リプロ大阪が開院してから40ヶ月が経ちますが、その中での24ヶ月ぶりです、時の経つのは早いもの、の域を超えていますね。

良くも悪くも、社交辞令も含めて、「ブログ更新して下さいよ」、「楽しみにしていました」と言われます。関係者が特に多いですね。はい、ご指摘の通りサボりかもしれませんが、止まっていた理由は2つ、ハッキリしています。また機会があればお話しします。単純ですが、しっかりとした理由だと私は思っています、言い訳ですが。

ですので、気付かれず、ひっそりと、何も無かったかのように再開します。本当は書きたいこと、皆さんに伝えたいことはたくさんあるのです。

さて表題の、「2014年に体外受精で生まれた児について」です。

グラフを見ていただくのが一番わかりやすいと思います。

2014 ART


日本で、100万人を切ろうかとしている出生児数に対して、右肩上がりで伸び続けるART出生児数を示したグラフです。

2014年は47,322人のお子さんが体外受精によって誕生し、全出生児に対する割合は21人に1人、になりました。

体外受精の技術を使用して生まれた割合です、不妊治療全体ではありません。この47,322人という数が多いのか少ないのか、人によって意見は分かれるかもしれませんが、増加していることは確かです。

2014年のARTの生データはコチラ

前回の記事、2年前なので継続性が疑われますが、あえて継続させると、

10年前の50-60人に1人の割合の時に比べると、「不妊治療をしていること」を周りの人に打ち明けやすくなったとは思います。

しかしこれは、あまのじゃくな私が聞いても、珍しく素直に?首を縦に振っていましたが、「実際に体外受精によって生まれた子を、''この子は体外受精で授かったんです''とは言えない、と言われる方が多いです」と、NPO法人Fineの松本亜樹子さんは言われていました。まさにその通りだな、と思います。

NPO法人Fineの紹介はコチラ

「体外受精で生まれた」ことはあえて言うことではないかもしれませんが、割合がこれだけ増加し、社会の不妊治療の認知度も向上してきた中であっても、このような会話が比較的自然にできる社会ではない以上、体外受精はまだまだ特別なことなんだな、と感じました。

我々関係者は、この割合を引き合いに出し、「現在では体外受精は特別なことではない」、とお話をすることがあります。しかしこれは、治療を受けた方々、社会の感じ方と少し解離があるかもしれません。

不妊治療の提供者、現代のエンブリオロジストの重要な仕事の一つに、正しい体外受精の知識を社会に広めること、があると思っています。現在では全国で2000名程度従事していると言われていますが、一人一人がプロとして自覚を持って全うしていければ、より治療を受けやすい社会・環境になっていけるかな、と思っています。

ZuuMii
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日本で、体外受精で産まれた児について

久し振りに、本ブログのメインテーマ、体外受精のお話です。

少し前になるのですが、日本の体外受精の最新データが日本産科婦人科学会より発表されました。

この世界で働く人にとって、このデータを知っておくことは重要で、mustな訳ですが、ぜひ治療を受けている人にもこの現状は知っていて頂きたいと思います。

2012年度データはコチラ

これによると、2012年に体外受精の技術によって生まれたこどもの数は、37,953人です。出生児全体では、1,037,231人で何とか100万人を割らなかったところ。なんと、27人に1人という割合でした。

これは、ブログの開設当時にZuuMiiが書いた、2010年の「32人に1人」の割合を大きく更新しました。
体外受精児2012


2005〜2007年頃に一旦頭打ちかなと思われたところ、そこからまた急激な件数の伸びを見せました。

その要因は一体なんでしょうか??

晩婚化などによる妊娠しにくさの増加は考えられますが、ZuuMiiは、おそらく「体外受精の認知度の向上」によるものではないかと思っています。この時期は、テレビや雑誌、ネットでの取りあげが加速した時期でもあります。

一般的な認知度が上がると、周りからの理解を得易くなります、一般不妊治療からのステップアップに移行し易くなります、治療を受ける人の年齢も上がってきていますし、その様な状況で先生も治療を易くなります。

結果的に治療のハードルが低くなり、体外受精を受ける人が急増したのではないかと考えています。

不妊症の方が増えている、のではなく、治療を受ける人が増えた、考えるのが自然だと思っています。

確かに、ZuuMiiがエンブリオロジストになった頃と比べても、状況はかなり変わったと感じていて、治療を受けることに関しては以前ほどクローズな感じではなくなった、と思います。

これは、諸先輩方、あるいは治療を受けて、これから治療を受ける人のために治療体制の改善を促し続けた人達による頑張りがあってのことで、その効果は十分だったと思います。

と、ここまで、ZuuMiiは疑う余地のない確信がありました。もちろん、まだまだこれから治療を受け易い環境づくりのためにしなければいけないことなど、ビジョンはあります。

ですが、ふと、とある方の講演を聞いて、
「あ、ほんまや、これじゃあかんやん」と思うことがありました。
つい2週間程前のことです。

ちょっと長くなったので、今回は出生児のデータがメインで、次回続きをお送りします。

Thanks,
ZuuMii

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施設を選ぶ基準 「採卵周期数」

みなさま、大変ご無沙汰ぶりでございます、ここの主、英国好きのZuuMiiでございます

ブログを休眠させた期間、実に4ヶ月間!
季節もすっかりと真逆になってしまいました。

この間には様々なことがありました。これからたまりにたまったお話を再休眠を迎えずに続けていけるか、ZuuMii次第ですね、当たり前ですが・・・


9月で開院から一周年を迎え、訪れる患者さんの数も飛躍的に増え、今まで以上に結果を出し、結果だけではなく、その内容にも満足頂けるようにしていかなければならないと思っております。

ところで、施設の規模を表すためによく用いられるものの一つに「採卵件数」というものがあります。「採卵」は体外受精治療のステップの一つであり、卵子を回収するという、治療結果を左右する最初の大きな行程です。このステップ無しに体外受精は進みません。

採卵の詳細はコチラ

つまり、この採卵 (周期数) が施設でどれだけ行われているかがその施設の経験を左右し、患者さんのみならず、スタッフの職場の選択としても大きな判断基準の一つになるのです。

もちろん当たり前ですが、件数が全てではありません。ですが経験することで見えてくることが多いのは間違いありません。

施設の開院後、多くの施設では件数の増加と治療の充実度を天秤にかけて悩むことは少なくありません。件数が伸びると一定のキャパを越え、スタッフ増員や効率化によりキャパを増やし、またキャパに到達し、増築し増員し・・・といった感じで施設はより大きなものとなっていきます。つまりどこかで、効率化という、ともすれば患者さんの満足度の低下につながりかねない壁にぶつかることがある訳です。質を低下させずに、そこをどううまく乗り越えるか、それがその先の結果につながります。

さて、話を採卵件数に戻しましょう。

参考までに当院の治療件数を例にします。

当院では、開院以来件数が増えております。10月は120周期11月は110周期とコンスタントにおよそ100周期の採卵を行える様になってきました。年間にするとおよそ1000-1300周期程になる計算です。

これが一体どの程度の規模になるのでしょうか?

体外受精を行う施設は、実施一例ごとにその詳細を日本産科婦人科学会に登録する義務があります。その後出産までのデータを集計し、約1年半遅れて公表されます。

各年のデータは日産婦の委員会報告の中段やや下部

2012年のデータはコチラ

IVF数

施設数

この最新のデータから見ますと、体外受精治療を実施したのは全国で555施設あり、採卵を1000周期以上行った可能性が高いのは40施設前後です。(IVF:ICSI+splitが1:1-1.5と想定し、IVFの件数の2倍〜2.5倍が採卵件数と仮定して計算しています)

当院の件数が多いのか少ないのか、という判断は考える人次第ですが、規模としては中規模施設となりました。

いずれにしても、治療成績と患者サービスの向上、新知見の解析発信などの余地はおおいにあると思っています。

繰り返しますが、採卵周期数が重要なのではなく、判断基準の一つでしかありません、重要なのはこれまでの経験から何を提供できるか、内容が最も大切です

今後ともリプロ大阪を、ZuuMiiブログをよろしくお願い致します。

ZuuMii

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