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2010年度の体外受精出生児

先日、梅田で設計の会議がありました。設計から工事にかかるまで、本当に本当に多くの苦難が待ち受けている事を聞いてはいましたが、少しその洗礼を受けた感じがしました。まだ、工事は始まりませんが、出来る限り運用し易く、患者さんが過ごし易い居心地の良い空間でありながら、初めての試みも取り入れた先進的なクリニックにしたいと思っています。

3歩進んで2歩下がる、確実に前に進んでいます


さて、今日の話題は前回の延長戦、日本の体外受精のデータ、特に体外受精で生まれているお子さんの人数の推移についてお話します。

みなさん、体外受精で生まれるお子さんは毎年どのくらいいるかご存知ですか?

いや、そもそも日本全体で一年間で何人子供が生まれるかご存知ですか?

そしてその子たちは、毎年増えているのでしょうか、減っているのでしょうか?

ART出生児数の年次推移

まず2010年に生まれた子供は1,071,304人と、これはご存知の通り、例年徐々に減少してきています。では体外受精ではどうでしょうか?2010年に治療を受けて生まれたお子さんは、28,945人です。多いでしょうか、少ないでしょうか。日本産科婦人科学会によるデータ収集が始まって以来、一度も減少しておらず、常に右肩上がりで増え続けています。日本では1983年に初めて体外受精に成功し、1995年には5,687人と急激に増え続け、当時200人に1人という割合でした。そこからさらに増え続け、1999年には100人に1人となり、2005年あたりで一度勢いが弱まりましたが、ここ3年間で再度急激に上昇しています。そして今では37人に1人という割合が体外受精によって誕生したお子さんということになります。

これは非常にすごいことで、我々が学生の頃の1クラスの人数がそのくらいでしたので、クラスに1人という割合にです。さらに、まだ数は増えそうな勢いです。

これは体外受精に限っての話ですので、不妊治療全般でみると、相当数の方が治療をされ、子供を授かっている、ということになります。

この背景は色々と考えられます。
晩婚化の影響で、妊娠しにくい人が増えた。
・不妊治療を受けることに対する抵抗感が弱まった
・不妊治療の技術が向上した
これらの要因が重なり、今に至る訳です。

もちろん、体外受精は100%の治療ではなく、治療した結果子供が得られなかった方もたくさんおられることを忘れてはいけません。まだ技術の向上の余地は残されています、我々はそこを1%でも上にあげるために、日々試行錯誤しております。

Thanks,
ZuuMii
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体外受精のデータを入手する

もう、あれから2年という月日が経つんですね。私としては、短い2年、あっという間でした。やはり年月が経つにつれ報道の数も減り、人々の意識からは少しずつ薄れていってしまっているのを実感してしまい、複雑な心境になります。私が阪神淡路大震災で被災したとき、平然と生活している被災していない人が信じられませんでした。その時は笑える日が来るとは思いませんでした。被災していない人、いや被災していたとしても、徐々に意識が薄れていくのは仕方のない事だと思います、しかし、その出来事を忘れてはいけないし、今の被災地の状況を少しでも知る、という事が重要で、それが被災した方のためになるんだと学びました。この節目にはしっかりと考えなければいけないのだと思います。

さて、Today's Embryology Teamです。

我々は日々の仕事を通して、一人でも多くの方の笑顔につなげなければなりません。そのためには、自分たちの現状、日本全体の治療成績というものを認識しておく必要があります。

みなさんは、日本国内の公式な体外受精のデータを簡単に手に入れることができることをご存知ですか?それは日本産科婦人科学会のホームページから入手できます。この学会、事実上、日本国内での体外受精の実施の許可を与えたり、それに関するガイドラインを作成したり、データを収集して公表する役割を担っています。俗称、「ニッサンプ」です。

ニッサンプのホームページ

このページの下の方
「倫理委員会」 の
「倫理委員会・登録・調査小委員会報告」 の
下にあるPDFファイルがそうです。

ページ数が多くて分かり辛いですが、例えば平成23年度ですと、主なものは6-10ページにあります。

これは一年に一度公表されるデータで、直近年ですと、平成22年内(2010年1-12月)に実施された体外受精のデータが2012年9月7日に公表されています。約1年9か月かかっています。これは、出産1か月後までのデータを収集しており、データの集計は2012年になってから始められるためです。

実は、大元の収集しているデータはもっと莫大なものです。

どうやって集計しているか、それは、採卵一回、胚融解一回ごとに、実施施設(胚培養士が担当することが多い)がかなり細かくデータベースへ入力をしているのです。そしてこの「登録」は日本で体外受精を行う上で必要となるものです。と言いますのは、この体外受精という医療行為を受けると、自治体から助成金を受けることができます。この助成金を受け取るためには、治療を受けた施設がこの登録を完了している必要があります。ですので、この登録は実質必要不可欠な義務、ということになっています。助成金のお話はまたいつか。

6ページの下にあるように、件数の多い施設、例えば3001以上の施設ですと、実はなかなかの仕事量があるんです。しかし、多くのデータを扱う割には公表されているのは一部のデータのみ。アメリカやイギリスではかなり詳細なデータを、施設ごとに調べることができるため、治療を受ける方の参考になり得ます。これが完全に良いことかは分かりませんが、日本も少しずつオープンになりつつあります。このデータベースへの登録システムに関してもまたお話しますね。

ぜひ胚培養士の皆さんはこのデータが出そうな頃、度々ホームページを訪れて下さい、ざっくりではありますが日本の現時点での治療の成績や方向性が確認できると思います。そしてこれは関係者として知っておくべき情報だと思います。

Thanks,
ZuuMii

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