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花粉症の胚培養士は大丈夫?

今日も一つ向こうの山がかすんで見えません。黄砂でしょうか、PM2.5でしょうか、花粉でしょうか・・・

急に暖かくなって、みなさん花粉症になっていませんか?私は目がかゆく、くしゃみが出て、鼻水が出始めています

さて、今日は教科書に絶対載っていない、患者さんも絶対に聞けない培養室裏話をお届けします。

花粉症は日常生活でも煩わしいものですが、細かい作業を必要とする人には、思いもよらない影響を与えるかもしれません。もし運転中だったら、くしゃみでアクセル・ブレーキを勢いよく踏むと事故に繋がることがあるかもしれません。

では胚培養士の仕事はどうでしょう。

日本ではマウスピースというものとガラス管をつなげたもので、口からの呼吸の強弱で受精卵・胚を操作している施設が多いです。もちろん作業中のくしゃみや鼻づまりは操作に影響を及ぼしかねません。もし口に繋がった状態でくしゃみをすると、胚の入った液の中は、泡ぶくだらけになり、最悪の場合失くしてしまうでしょう。一部の施設ではマウスピースを使わず、指の操作で胚の移動を行っているところもありますが、どちらにせよくしゃみの勢いで、ガラス管をぶつけて、失くしてしまうかもしれません。鼻づまりはどうでしょう、作業中口で息をするのが難しいので、徐々に苦しくなり、作業にタイムロスが出るかもしれません。我々胚培養士もただの人です、くしゃみ・鼻づまりを完全に防ぐことは出来ません。

卵を預けている方は、心配ですよね?

この時期は、体外受精、しない方がいいんじゃないの?
そんな意見も聞こえてきそうですが・・・

結論
大丈夫です、もう長い間見てきましたが、それが原因で受精卵を失くしてしまったケースは見たことがありません。極端に操作時間が長くなっていることもありません。

まず第一に、対策として、培養業務に関わる部屋に花粉やハウスダストはほぼ入りません。入っても室内循環の空気清浄も働いており、培養室のクリーン度は非常に高いものです。これはまた後日お話します。

第二に、くしゃみは致命的なところでは起きないものです。こんなことは論文にも書いていませんし、医学的根拠もありませんが、集中していればあまり起きません。まれに起こっても、反射的に口から離しています。これは対策を習ったりした訳ではありませんが、みなさん対処されています。あまりにひどい場合は、その業務から自ら離れている場合もあります、患者さんに影響をが出る可能性がある場合、石橋は叩かず、橋も渡りません

という、あまり根拠のない情報をお届けして、結局安心できません、と思われるかもしれませんが、我々は受精卵を預かるプロフェッショナルですので、安心して胚培養士を信じて預けて頂ければと思います。

Thanks,
ZuuMii
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精液検査 その2

前回に引き続き、今回も精液・精子の検査のお話。

前回はブログ初の動画を試してみましたが、いつからか見ることができなくなっていますね。まだまだうまく扱い切れていません

小難しい数字のお話もだらだらと書いていましたが、今回はさらに数字のお話。

前回の動画の精液は、
精子濃度: 100,000,000(1億)個/ml
運動精子の割合(運動率): 80%
精液量: 2ml
この結果は良い結果なのか・・・

これは検査ですので、当然基準になる数字がある訳です。正常値、とか基準値と言われるものです。WHOが数年に一度見直しているこの基準値をみてみましょう。一番重要な指標となる簡単なものだけ記します。
A 精液量    1.5ml
B 精子濃度   15x1,000,000個/ml
C 総精子数AxB 39x1,000,000個/全精液
D 精子運動率  40%

まず、順番が前後しますが、精子濃度は基準値を大きく上回っています。精液量も上回っており、それらを掛けることで出る総精子数も大きく上回っています。運動率も基準値以上で、これは非常に良い結果であると言えます。

精液検査はこれらに加え、精液の色、粘性、直進運動精子率、正常精子形態率などを調べ、さらには運動精子のスピードや生存率などを調べる場合もあります。

一つ精液検査で気を付けておきたいのは、精子の状態は男性の体調に大きく左右されるので、一度検査結果が悪かったからと言って一喜一憂するものではないということです。この「体調」とはその日の体調も含みますし、精子が作られる74日間という長い期間のことを指します。また、精液は粘性が高いため液中の均一性に掛ける場合があり、精子の動きも激しく、測定誤差が出易い検査です。もし、あまり良い結果でなかった場合は複数回検査をする必要があるでしょう。そのため、WHOの基準値ではなくクリニック独自で基準値を定め、治療方針を立てているところも少なくありません。

実は、今回紹介したWHOの示す基準値、毎度下がっていっています。国によっても違いますが、昔と比べると全体的に精子の数が少なくなってきている、これは間違いなさそうです。原因は何でしょうか、タバコが精子にとって良くない、これだけは確かなようです。

Thanks,
ZuuMii

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精液検査 その1

先日テレビで猿岩石(知ってますか?ユーラシア大陸縦断ヒッチハイクの旅)の有吉さんが、「毎年毎年シーズンごとに寒さ暑さの話しをするのに、いつから暖かくなるのか、全然覚えらんない」、と言っていました。

確かに・・・

私も全く覚えられません。

いつから暖かくなる?
3月はまだまだ寒いとか、花見の頃は意外に寒い、とか言いますよね。でも3月は真冬ではないはずだし、大寒って1月後半だしな、コートっていつまで着てたっけ?梅雨もそう、6月ではなくて毎年意外に遅いとか言っておきながら、実際はどうかよく覚えていません。まだまだ寒いですのでみなさんお体にはお気を付け下さい

はい、今日は胚培養士の仕事を一つ紹介致します。
それは、精液検査です。

胚培養士になって、ほとんどの場合最初に覚える業務の一つです。
百聞は一見にしかず、下の動画をご覧下さい。

これは、顕微鏡の200倍下で見た。成人の精液です。

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動画がうまく見られない方はコチラ

激しく泳ぎ回っているのが、そう、精子です。
動いているものが運動精子、止まっているのが悲運動精子です。

これは精液の中のごく一部です。
どのくらいごく一部かというと・・・

今見えている精子がおよそ10個x25マスで250個程。

実は計算すると、この精液中には約200,000,000(2億)個の精子がいます。

この計算をする計算盤、マクラーカウンティングチェンバー、というもの。
これは繰り返し使用できる、日本での精液検査ではごくごく一般的なもので、1台で納入価10万円程するんです、たまに割れることがあり、それはそれは泣きそうになります。この1マスは1/10,000,000mlの精液が入っているんです(W0.1mmxD0.1mmxH0.01mm=0.0001μl=0.0000001ml)。これを10マス数えて100個なら1ml中には1億個(100個x10,000,000÷10マス)、精液が2mlあるとするとx2mlで2億個になる、という風に計算できる訳です。うーんややこしい、書いてみると分からなくなる。

これは非常に良い状態の精子です。

どのくらい良いのか、それはまた次回お話しします。

Thanks,
ZuuMii

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